「Official髭男dism ONLINE LIVE 2020-Arena Travelers-」ファンに届けたい熱い思いが詰まった見どころ満載の初オンラインライブを徹底レポート!
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Official髭男dismが初のオンラインライブ「Official髭男dism ONLINE LIVE 2020-Arena Travelers-」を9月26日に開催しました。
今春延期になったアリーナツアーで予定していたスケール感をそのままに再現した全てが見どころ聴きどころの約2時間。圧巻のステージを詳しくレポしていきます♪Official髭男dism、大成功の初オンラインライブの様子を詳しくレポ◎
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- 開演時刻の20:00を過ぎると、東京・東京ガーデンシアターの舞台の上、ライブタイトルが掲げられたサインボードに光が灯り幕が開き、力強いドラムの音を合図にライブが開幕。
新曲の「HELLO」で1曲目の演出をスタートさせました。
映像からでも伝わる重厚なサウンドに耳を傾けると、以前はサポート5人を加えた9人編成だったところに今回さらにサポートメンバーが増えており、これまでのホーンやパーカッション、キーボードに加え、さらにバイオリン、ギター、さらなるキーボードを追加した12人編成になっていることに驚きました!
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藤原聡(Vo, Piano)が力強く拳を掲げると、2曲目の「宿命」へ。
曲終わりの花火の特効がオンラインだからこそのより良い演出となっていました。
続く「ノーダウト」のイントロではテープキャノンが勢いよく放たれ、オープニングから華やかな演出を連発して視聴者を引き込んでいく4人。最初のMCでは、「お久しぶりです! Official髭男dismです!」と藤原が元気よく挨拶。
ヒゲダンにとって初めてのオンラインライブである今回の公演にかける思いを藤原が代表して視聴者に伝えている姿が印象的でした。
彼は「本来回るはずだったアリーナツアーの内容に、配信ならではの工夫を混ぜて作りました。ヒゲダンのライブは初めてな方も、何度も観てくださっている方も、とにかく全員に、音楽の楽しさをしっかり伝えられるように。そして自分たち自身も、ひっさしぶりのライブを全力で楽しんで、音楽を共有して、すばらしい時間をすごせたらいいなと思っております!」と宣言し、CM曲としても大人気の「パラボラ」を披露。
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- 続く「ビンテージ」では会場の空間いっぱいに散りばめられた照明がきらめき、星空の中で4人が演奏をしているかのようなロマンチックな美しい演出が目でも楽しませてくれました。
本来なら客席エリアであるフロアに「HGDN」の箱文字が飾られていたり、次曲の「Rowan」では映像がフィルム調に加工されたりするなど、まさにオンラインライブならではの演出に惹きこまれていく。
バラード調の「夏模様の猫」を藤原が響き渡る歌声と弾き語りでしっとり歌い上げると、そのままストリングスの音が加わるアレンジで繋がった「イエスタデイ」へ。
雨粒がカメラレンズを打つ映像演出と光の粒が乱反射するミラーボールの効果が、清らかで壮大な曲世界を表現。
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- 「Laughter」は生のバイオリン演奏が入ることで、徐々に揚力を獲得してくような生命力が後押しされた印象とまっすぐ突き抜けていく歌声の迫力がより感じられる一曲となっていました。
前半戦が終了し、「たかがアイラブユー」に続くMCでは、「自分がお客さんになったとき、今一番観たいオンラインライブができている自信がある」と話し、「今回のオンラインライブを“通常のライブの代わり”にはしたくない」という思いのもと、準備を進めてきたことを明かす。
藤原は「とにかく今日は曲を聴いてもらおうと思っていて。ここからまた、音楽の楽しさをしっかりと伝えていこうと思います」と視聴者へ向けて優しく語りかけていた。
「僕らの思いを受け取ってくれたら、このオンラインライブがバンドとみんなとの思い出の大切な1ページになる。そんな思いを込めてこの曲を、後半戦の1曲目に届けます」という藤原の言葉と共に届けられたのは「115万キロのフィルム」。
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7色に輝くスポットライトに照らされながら甘い歌声を届けると、藤原はマイクスタンドから勢いよくマイクを外し、バンドは勢いのままにファンからも根強い人気曲として有名な「異端なスター」へ。
そして、続く「旅は道連れ」では4人全員がボーカルを担うスペシャルなパフォーマンスが展開。カメラはそれぞれを次々とクローズアップし、彼らは楽しげなマイクリレーを披露。
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- せりあがるお立ち台の上でメロイックサインを掲げた小笹が「コロナウイルス、燃やし尽くしてやろうぜー!」と叫び、エッジーなギターサウンドで「FIRE GROUND」のスタートを切る。
ファイヤーボールが次々と上がる灼熱のステージの上、掛け声とともに拳を掲げる4人。
間奏では楢﨑の「これがうちのキーボードとギターじゃ!」という声に藤原と小笹が応じ、ショルダーキーボードとエレキギターで対峙する激しいセッションを展開して盛り上がりをみせました。
奔放すぎるセットリストで高ぶったまま続けて届けられたのは「Stand By You」
息の合ったクラップで4人の音に応えるオーディエンスの映像がステージ上のビジョンいっぱいに映し出されるシーンも。
藤原は“目の前”の1人ひとりに訴えかけるようにフロアへ手を伸ばしながら歌い、配信ライブでバンドとファンがつながるこの日の状況とも重なるような「たとえ僕ら遠く離れた場所へ行こうとも 変わらずにいたいよな?」というパートでは、ありったけの思いをひと言ひと言に込め、ひときわ力んで歌った熱い歌声を、力強い眼差しと共にカメラのその先へと届けていた。
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カメラマン:溝口元海(be stupid)
最後のMCで藤原は「もっともっとライブをしていたいし、このチームでツアーを回って楽しむ時間を紡いでいきたいと思うけど……それは屈託なく楽しめる環境になってから体感できるように。そんな日は絶対に来ると思っています。」と思いを口にした。
「良い音楽、ライブを届けるのが僕のやるべきこと。またみんなと会えることを楽しみにしているので、それまでどうか元気に過ごしてください!」と彼が真摯に伝えたのち、いまやヒゲダンの代表曲ともなった「Pretender」「I LOVE...」の2曲をまっすぐに届ける。
ラストを飾った「ラストソング」では客席に無数の光が灯り、その光はオーディエンスの存在を感じさせるようにリズミカルに揺れ動いている景色が圧巻でした。
全19曲のメッセージをしっかりと画面の向こう側へ伝えきったヒゲダン。ステージ上の幕が下ろされる中、藤原は最後に「本当にありがとうございました、また絶対元気に会いましょう!」と思い切り叫んでいた。
なお、本公演のリアルタイム視聴者数は12万人。現在、セットリストプレイリストも公開中。
オンラインといえど見どころがたくさん詰まった目が離せないあっという間な2時間でした!-Arena Travelers-2020年9月26日 セットリストを大公開♪
1.HELLO(フジテレビ系「めざましテレビ」テーマソング)
2.宿命(2019 ABC 夏の高校野球応援ソング/「熱闘甲子園」テーマソング)
3.ノーダウト(フジテレビ系“月9”ドラマ「コンフィデンスマン JP」主題歌)
4.パラボラ(2020年「カルピスウォーター」CMソング)
5.ビンテージ(フジテレビ「あいのり:African Journey」主題歌)
6.Rowan
7.夏模様の猫
8.イエスタデイ(映画「HELLO WORLD」主題歌)
9.Laughter(映画「コンフィデンスマン JP プリンセス編」主題歌)
10. たかがアイラブユー
11. 115 万キロのフィルム(映画「思い、思われ、ふり、ふられ」主題歌)
12. 異端なスター
13. 旅は道連れ(SUZUKI 「スイフト」CMソング)
14. 夕暮れ沿い
15. FIRE GROUND(TVアニメ「火ノ丸相撲」OPテーマ)
16. Stand By You(Apple Music「-5000 万曲の世界へ-」CM起用)
17. Pretender(映画「コンフィデンスマン JP-ロマンス編-」主題歌)
18. I LOVE…(TBS系火曜ドラマ「恋はつづくよどこまでも」)
19. ラストソング